書籍

■ひとつの川から見えるもの

表紙2004年春、橋田会長が「高良川を題材とした環境教育読本を作りましょう」と幹事会で提案されました。高良川は会長が久留米信愛学園で教鞭を取られていた頃から生物・水質調査がなされ、会でも上・中・下流域で「水辺の自然観察会」をしたり、「ホタルの観察会」をして来ました。これらはあくまで対象は生物を中心としたものであり、場所は点であり、高良川全体と私達の暮らし・歴史など社会科学的な見方が欠如していました。川の重要性の理解、川の復権のためにも本を作る事を決め、小さな川と言えど、基本的構造は大きな川と変わらないので、多面的にとらえる事によってユニークでモデルになるような本を目指しました。月1回の割で実行委員会を持ち、内容や体裁、さらに厳しい財源にどう対処するかが話し合われて来ました。初めは小中学生が読める程度の平易な内容案でしたが、せっかく作るなら資料として立派なものをとなり、内容量が増加しました。魚に詳しく、野鳥や昆虫の写真も多く持たれる橋本氏が加わり、シダやコケ、岩石、景観、歴史、さらに久留米学など広範囲に渡って角幹事が分担され、編集は古賀事務局長が労を惜しまずにされて、全員悪戦苦闘しながら頑張って来ました。この間、会員らは水源から筑後川合流点までの約11.6キロをくまなく歩いて調査し、住民からの聞き取り調査も積極的に行って来ました。

2005年2月上旬には中間報告の形で、A4版、140頁の本を30部だけ印刷し、図書館などに配布しました。この本の内容をもっと充実させて、市販でも十分需要が見込まれる、完成度の高い本にするため、さらに検討が続けられ、原稿が集められました。難題である印刷費について、複数の出版社に見積もりを聞きましたが、最終的には地元のプリッンテング コガに決めました。また、財源確保のために各種の助成金公募に申請したところ、エフコープより30万円の助成金を受けられる事になりました。そして、ようやく出版の運びとなりました。

本の構成・内容を簡単に紹介します(頭の高良川流域などを省略)と、A4版、350頁余で6部に別れ、1部:高良川の概略、2部:生物、1章 植物、2章 脊椎動物、3章 無脊椎動物、4章 底生動物とプランクトン、3部:高良川と私たちの暮らし、1章 土地・橋名の由来、2章 水利用、3章 景観、4章 今日、4部:川で遊ぼう、1章 ワクワク地点、2章 河原の石の観察、5部:川を調べよう、1章 川の健康診断、2章 淡水魚の調査、6部:久留米の地域学(久留米学)のために、です。多数のカラー写真や地図が使用されて見やすく、息抜きのコラムもあり、また、地名や橋名の由来は謎解きであり、読者を感嘆させるでしょう。郷土を知る上で、川の見方として類を見ない本です。会員の皆様はぜひ購入され、知人等にも紹介して頂きたいと思っています。

定価 2000円 発売中

 

■動物笑い話

img014この動物笑い話は同種や異種の動物間だけではなく、人から動物、動物からの観点も入れて、私特有のだじゃれや風刺を利かしたものであり、久留米の自然を守る会の会報「久留米の自然」に1986年より寄稿して来たものです。最近の自然から切り離されたと快適生活では、動物と言えばペットショップで売られているイヌやネコ、ハムスター、ウサギ、金魚、熱帯魚、クワガタ類やカブトムシ類が挙げられるのみで、子供たちにニワトリの絵を描かせると脚が4本あったりします。親は積極的に子供を自然の中へ、あるいは耕作地、また、買い物に連れて行き、ゲームセンターよりも動物園、水族館、昆虫館、博物館などへ連れて行って原体験させて頂きたいものです。魚が刺し身や切り身でしか、食卓にのぼらない事が多い現状、本体そのものがとらえにくくなっています。子供に「板カマボコはヒレや目がないので泳ぎが下手で、板につかまって泳いでいるお魚さんよ」と言ったら、うのみにもしかねない時世です。

もっと動物を知って欲しいと言う気持ちから取りかかり、時々折々の動物ニュースも積極的に取り入れ、その動物に関する形態や生態を最後に付記して来ました。限られた字数のため、付記は不十分ですので、興味を持たれた方はぜひ詳しく調べて欲しい。写真で動物たちを紹介できないのは残念ですが、カットで少しはイメージできるかと思います。

表紙には鳥羽僧正作と言われる「鳥獣戯画」では実に動物たちがリアルに、動的に、また楽しく描かれています。私の小冊子を読んで、少しは動物への関心を持って頂き、笑いが生まれれば幸せと思います。

米田豊著 非売品

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